memento mori
キヨマルルーシュな日々。2
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電車は暴風雨で遅れていましたが、何とか無事国立能楽堂に到着。
千駄ヶ谷についた頃には雨も殆ど止んでいて助かった。
正面席はだいたい埋まっていたので、脇正面12列19番へ。
前回大宮能の時は正面で見られたし、今日は“笛を聴く会”ですからね。
能形式でやる演目は1つだけだったので、好奇心もあり脇正面。
中正面は柱が視界に入ってしまうので、あまり好みではなかったです。
それと埃とか吸い込んで咳が出るときにすぐさま退席するのにも丁度良い条件で。
しかし、この脇正面が…素晴らしかった。
太鼓の金春国和氏と大鼓の安福光雄氏の声のよく通ること!
とくに金春氏?の“いェー”とか“よー”とかの声が、
清田的には“YEAHー!”とか“YOH-!!”とかに聴こえてしまって可笑しかったです。
舞を見ているときは意識したことがなかったのですが、今日は囃子方など演奏中心だったので、
何だかとってもしっかりと聴いてしまって、なんかもう。
山田和彦氏の一管“乱”の波を表す強弱とかも素敵だった。
舞台のときの方が、もっと強弱をキツくつけるそうです。
祝言“神舞”の寺井一家の連管でシメるのが素晴らしかった。
凄いパワーを貰ったカンジです。
そして唯一、装束をつけた清経“恋之音取(観世流)”で脇正面席の本領発揮。
前回は正面席だったので、橋掛かりから出てくる姿が常に正面だったのですが、
脇正面後方席では、横顔から後ろ姿へと移り変わりがあります。
まして演目は清経(要訳:入水した平清経が妻に会いに行く)だったので、
橋掛かりを妻のもとへと笛の音に合わせて進む清経の姿がぁぁぁ!!
笛の音に合わせて、何度も行こうか止めようかのように足を止めたり、
黒髪で隠れた横顔の美しいこと。
ただ、今回は演目の一部を演じたに過ぎないので、実際に見るなら、
多分正面の方がよいと思いますが、清経の橋掛かりに関してだけ云えば脇正面がオススメです。
清経……惚れるな。
“笛を聴く会”で解ったことは、囃子方や謡の皆さんが普段どんなに黒子に徹しているかということ。
笛が主役の舞台でも決して橋掛かりから出てくることはなく(退場はある)、
常に切戸口からソロリと静かに現れ、ソロリと帰っていく。
ちょっと目を離した隙に舞台に現れては消えていくのです…ミステリー。
こういう所がミュージカルのオケピみたいに隠れなくても、
十分舞台の邪魔にはならずに、同じ舞台にたてるところでしょうか。
意外と太鼓とかリアクションでかく動いてたりしますが、舞台ともなると気にならない不思議。
このような機会をあたえて下さった職場のS先輩とお父上に感謝致します。
--- 演目 ---
羯鼓 寺井久八郎
神楽 石原俊時・関川順一郎
盤渉早舞 寺井義明・安福光雄・大倉源次郎・金春国和
乱 山田和彦
沢辺之舞 瀬賀尚義・安福光雄・大倉源次郎・金春国和
五様蘭曲 寺井宏明・観世元伯
恋之音取 寺井良雄/寺井久八郎・安福光雄・大倉源次郎
神舞 寺井久八郎・寺井義明・寺井宏明
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HN : 清田清丸
血液型 : 父O+母B=Rh+B
星座 : 天秤座
誕生日 : 1984/10/20
年齢 : 25
HP : Rabbitscooters*
自己紹介 :
マクパペット衣替えしてみた☆
多分結構見たまんま。
日本文化や風流をこよなく愛す。
馬鹿なのか博学なのか謎知識を
持っていたり、持ってなかったり。
理数系な部分は根こそぎ捨てた、
向き不向きじゃない、受け付けない。
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星座 : 天秤座
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多分結構見たまんま。
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馬鹿なのか博学なのか謎知識を
持っていたり、持ってなかったり。
理数系な部分は根こそぎ捨てた、
向き不向きじゃない、受け付けない。